この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
幼馴染と発情期
第20章 お姫様のkiss
それから15年の月日が流れた。
――コンコンッ
「姫様、朝食のお時間です」
朝、クリスティーナのお付きのキースがクリスティーナの部屋をノックした。
しかし、中から返事はない。
「ティナ姫様?」
キースは部屋のドアを開けて、中へと入った。
ベッドにはクリスティーナはいない。
クリスティーナはバルコニーにネグリジェのまま出ていた。
「姫様!」
「あ、キースおはよぉ」
「バルコニーには出ないようにと、言いつけはお忘れですか!?」
「だって清々しいんだもん…」
「早く中へお入りください!」
キースはクリスティーナを部屋の中に引き戻して硝子戸を閉めた。
バルコニーに出てはいけないのはここの所国を悩ませてるいたずらカラス達のせいである。
カラス達が食べ物を荒らし、時には人に襲い掛かるという報告を受けた王様は、大事な姫がカラスに襲われたらと考えて、バルコニーに出るのを禁じた。