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幼馴染と発情期
第20章 お姫様のkiss


「カラスが襲ってくるかもしれないからでしょ?ちゃんと覚えてますっ」

「でしたら…」

「大丈夫だよぉ…何もしなければ襲って来ないもの…見てて?」


クリスティーナはそう言ってバルコニーに出た。


「カラス君」


クリスティーナが呼ぶと、近くの木にとまっていたカラスがバサバサと音をたててバルコニーの柵にとまった。


「姫様!危険です!」

「大きい声出さないで。この子すごくいいこなんだよぉ」


キースは一度落ち着いて、カラスを見た。

普通のカラスより体が大きく、それでいて目付きが悪い。


「姫様…危ないですよ…」

「大丈夫よ、一ヶ月くらい毎朝四つ葉のクローバー持って来てくれてるんだぁ…あ、でもみんなには内緒にしててね?」

「はぁ…」


そのカラスはキースをギロっと睨んでいる。


「じゃあ、カラス君朝食の時間だからまたね♪」


クリスティーナがそう言うと、カラスは飛んで行った。
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