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幼馴染と発情期
第20章 お姫様のkiss
次の日。
幸いあのカラスが大量に国民から徴収した金は使われる直前だった。
あの金を何に使おうとしていたんだろう…
「兄上、そんなに焦らなくても少しずつ改善していけばいいのに…」
「いや。一刻も早く改善しないといけない…俺明日から行かなきゃいけねぇとこあるから」
「え!?どこへ!?すぐ帰って来られる!?」
「それは約束出来ない…」
「…ティナ姫に告白すらしてないくせに」
エドワードはボソッと言った。
「ティナ姫は関係ないだろ!?」
「俺が気付いてないとでも思ってる?兄上、ティナ姫にメロメロなのなんて昔っから知ってるよ?」
「ちッ……でも、ティナ姫と結婚すんのはお前だ」
すると、兵士やってきた。
「クリスティーナ姫様がお見えです」
「通せ」
ティナ姫は一人で、俺達の所へとやって来た。
「あれ?今日はお付きとかいないの?」
「あの……今日はお願いがあって参りました…」
「なんだ?」
「エドワード王子との婚約を解消していただけないでしょうか…今更我が儘なお願いだという事は承知しております…」
「そっかー…んー…理由は?理由によっては解消は絶対にしない」
ティナ姫は急に俯いた。
そして、口を開く。
「…あの///……私、昨日から変なんです…寝ても覚めてもザック王の事で頭が一杯で胸が苦しいのです///……こんな気持ちではエドワード王子と結婚は出来ません…」
俺は驚きのあまり、硬直していた。