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幼馴染と発情期
第20章 お姫様のkiss



すると、その場に父上とティナ姫の父上の隣りの国の王様が入ってきた。


「ザック、エドワード。クリスティーナ姫が訪ねて来ていないか?」

「ティナ!こんな手紙を残して何をしているのだ!」


王様はティナ姫にそう言って怒っていた。


「お父様…手紙に書いた通りです!私…エドワード王子とは結婚しません!今、エドワード王子にお話して承諾していただきました」

「ティナ…今までそんな反抗した事なかっただろう…エドワードの何が気に入らないというのだ」

「エドワード王子はとても素敵な方です…だからこそ出来ないのです…私はずっとザック王様をお慕いしているのです…お父様。こんな気持ちで結婚したらエドワード王子にも失礼だと思いませんか?」

「しかしだな!お前達の気持ちは昔からよく知っているが…こちらの国の都合もあるのだから…」


すると、父上が大笑いをし始めた。


「なんじゃ!そういう事だったのか!簡単な事ではないか!エドワードが我が国の王になり、ザックが婿に行けば全く問題ないじゃないか!わしは二人が想い合っているなんて初めてしったぞい!最初からそう言えばよかろう」

「だから!しきたり完全無視かよ!城の王は長男がならないといけないだろ!」


俺がそう言うと、父親は首を傾げる。


「そうだったか?覚えておらんが?」

「ほら!ここ見ろ!」


俺はしきたりが記してある、用紙をとぼける父上に見せた。


「おー本当だ。訂正してしまおう」


―(事情があれば、次男が継いでも良い)


いいのかよ…。


すげぇいい加減だな。


「国王よ、婿はザックでかまわないか?」

「そちらの国がかまわないのなら、うちの国はかまわないが…」

「かまわんよ!ザックもエドワードもわしの息子じゃ!ザックとクリスティーナ姫と想い合っているのにわざわざ離す事もないだろう!」


これで一安心………じゃねぇよ!


ティナ姫にキスしてもらわねぇといけねぇのに!


「ティナ姫!こっちの部屋に行こう!」


俺はティナ姫を連れて、場所を移動した。
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