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幼馴染と発情期
第22章 ひまりの恋人
雅樹君は俯いて口を開いた。
「……ひまりと付き合う事になったから…」
「抜け駆けって事わかってるよな?ひまりと何かありそうな時は報告するって小さい頃から決めてたの忘れた?」
「ごめん…これには複雑な事情があって…どう言えば良いかわからなかった」
二人が話している事が全くわからなかった。
わからないけど、雅樹君と付き合う事になった経緯が複雑という事を絢斗君にわかってもらわなくちゃ…
「絢斗君…本当に付き合う事になったのは複雑なんです…」
ハッ!この経緯を話すと絢斗君の誕生日プレゼントの事バレちゃう…
すると、雅樹君が私が何と勘違いしていたか言わないようにして絢斗君に経緯を説明した。
「……それで…その時は勘違いだったけど、まさかあんな突然ひまりと付き合えると思ってなくて…絢斗にどう言えばいいかわからなかった」
「………今俺冷静に話せる気がしないから…二人とも明日空いてる?」
「あぁ」
「…はい」
「明日昼ご飯食べた二人とも俺の家来て。今日はもう行くから」
絢斗君はそう言って行ってしまった。
「……絢斗君すごく怒ってました」
「俺が悪いんだ…明日迎えに行くから一緒に絢斗の家行こう」
「はい…」
雅樹君は家まで送ってくれて、自分の家に帰って行った。
いつもの絢斗君じゃなかったです…雅樹君と付き合う事喜んでくれると思ってたのに…。