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幼馴染と発情期
第23章 イケナイ関係



「……先輩だってしてるからな?」

「え…ああぁ……そうなんだ…」


“先輩”というのは、篤真のサッカー部の先輩でスポーツ万能のイケメンな先輩。

実は篤真の事を好きなのを隠すためにその先輩を好きという事にしている。

先輩の事を好きな子はいっぱいいるし、先輩を好きという事にしておけば篤真とも仲良しでいられるので好都合だった。


なんとなく…私達の間に沈黙が流れた。


……なんで急に黙るの…?


しばらくすると篤真が口を開いた。


「……した事ないならさ……触ってみていい?」

「ふ……え?」


バサっと持っていたエロ本が落ちて、篤真は私の手を握っていた。



「…………バカ…すぐ断われよ!」

「へ!?な……!?篤真が急に変な事言うから!」

「あー!雨弱まってきたし!帰ろう!」

「ちょ!無視!?」


篤真は私の手をパッと離して、先に橋の下から出た。


…うぅ…振り回された…。


その後なんとなくギクシャクしながら帰宅。


しかし、家に着いた時の事だ。


「じゃあ…また明日学校で」

「うんっ…またねぇ!……ああぁ!」

「なんだよ!?」

「鍵!……今日出る時家の中に忘れた…お母さん帰ってくるの遅いのに…」

私は泣きそうになっていた。

「はぁ…泣くなよ!親帰って来るまでうちにいればいいじゃん…俺が今日自主練も休みの事に感謝しろ」

「泣いてないよ!」

結局篤真の家にお邪魔する事になったのだった。
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