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幼馴染と発情期
第23章 イケナイ関係



「山崎先輩!助かりましたー」

「あ、ありがとうございます!」

「彼氏じゃなくて残念じゃなかった?」

「全然!」

「……篤真じゃなくて残念だっただろ?」


急に先輩にそう言われて驚いた。


「そ、そんな!」

「ほら、たまたま篤真より俺のが見つけるの早かっただけだよ?」


先輩が顎で指し示した方を見ると篤真がいて、目が合うと行ってしまった。


「彩絵っ!ほら、追い掛けなよ」

「あ…うんっ」


私は急いで篤真を追い掛けた。


砂浜走りにくい!


「篤真!待って!」


もう!追いかけてるのわかってるくせに止まってくれない…。


「篤真ってば…きゃっ!」


ドシャッ


転んだ……しかも豪快に転んだぁ!


「痛……ふぇ…」

「なんで追いかけてくんだよ?」


顔を上げると、篤真が来てくれていた。


「だって…篤真が行っちゃうから…」

「…さっきとか先輩と2人になれるチャンスだったのに…俺の事より先輩との進展考えろよ……あー、膝擦りむいてんじゃん。海の家の所に水道あったから膝洗うぞ」


篤真に手を引かれて海の家まで連れて行かれた。


うぅ…私、小さい子みたい…。



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