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幼馴染と発情期
第24章 出戻り
ミーンミンミンミーン!ジーー!
セミが五月蝿い……朝から鳴きすぎだろ…。
「健介(ケンスケ)!いつまで寝てんだっ!早く飯食って配達行ってこい!」
「……わかってるよ!」
クソ……セミのせいでギリギリまで寝る計画が狂った。
俺はさっさと着替えて、母さんが作った朝食を食べて配達の準備を始めた。
……言わなくてもわかってもらいたい。
大学を卒業後。就職した先が超がつくほどのブラック企業で…最悪の事態になる前に俺は会社を辞める事が出来たが、その後妙に警戒してしまってそれに加えてこのご時世再就職は難しく…何処から聞いたのかわからないが、親にもその状況がバレていて勝手に住んでいた部屋も解約されて実家に連れ戻された。
そして現在実家の酒屋で従業員として働いている。
しかも時給が安すぎて実家だけど、ここもブラック企業なんじゃないかと疑ってしまう。
しかし、継がないと言って出て行ったのに本当に困った時に無理矢理連れ戻してくれた事には感謝しているので給料が安いくらいは仕方ない…。