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幼馴染と発情期
第24章 出戻り


灯台下暗しということばが適切かどうかわからないが、働いてみると酒屋の仕事はかなりやりがいがあって本当の事をいうと非常に勝手だけど今頃になって酒屋を継ぎたいと思ってしまっている。


しかし、一回継がないと言ってしまった以上まさか簡単にやっぱり継ぎたいですなんて言えるわけがない。


親父に認めてもらうように頑張ろう…


配達の途中。


あの彼女の家の前を配達用のバイクで通ると、つい目にとまってしまう。実はこの家は今は違う家族が住んでいた。


母親の話によると彼女の両親の実家へ引っ越したとの事だった。


彼女自身は高校卒業後はここからでも通える短大へ進学したが、引っ越した時にどうなったかなど詳しい情報はなかった。


大学時代に疎遠になってしまったのもあって、社会人になると地元の友達との交流も皆無に等しくて彼女の情報は全くない。


やはりもう会う事はないのだろう…。


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