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幼馴染と発情期
第24章 出戻り
「すいません!ここ置いて帰りますね!俺、もう帰るので安心してください!」
アパートの出入り口に向かって、そう叫んで俺は配達用のバイクにまたがった。
バンッ!バタバタッ!
突然アパートの出入り口のドアが勢い良く開いて、パンツの落とし主が走って出てきた。
「健ちゃん?……健ちゃんだよね!?」
「え……嘘だろ…梨乃(リノ)か!?え!?本物!?」
そこにいたのは、俺が10年以上片想いをしていた幼馴染みの彼女……梨乃だった。
俺は急いでバイクから降りた。
「すごい久しぶりだね〜!元気だった?」
「あぁ!えーっと……梨乃は綺麗になったな」
昔から可愛いのは元々だけど、より一層綺麗になってる…。
「やだ///そんな事ないよ…実家の酒屋さん継ぐ事にしたんだね!ご両親喜んでるでしょ〜?」
「あー…どうだろ?就職失敗して、路頭に迷いそうになってる時に連れ戻されたクチなんだよな…家の仕事してみてやり甲斐感じてるけど、自分で飛び出していったから今更自分から継ぎたいとも言えないしさ…」
「え…そうだったんだ…ごめんね、何も知らなくて聞いたらいけないこと聞いちゃった…」
「いや!全然!隠すほどの事でもないから!」
「それに…お仕事中なのに呼び止めちゃって…」
「仕事中じゃないよ、今帰って昼ご飯食べに行こうかと思ってたところだから」
「あ、そうだったんだぁ…そうだ!良かったらお昼ご飯食べていかない?私もちょうどお洗濯物干したらお昼ご飯にしようと思ってたんだぁ」
そんな梨乃の提案に乗らないわけがない。