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第24章 出戻り

「健ちゃんはいつこっち戻って来たの？」

「3ヶ月前だったかな？」

「そうだったんだ！私は今月戻って来たばっかりで…お仕事もこれから探すんだぁ」


今月って本当につい数日前か。

家に旦那の物が多いのは結婚を期に旦那が元々住んでたところに一緒に住む事になったってわけだな。

せっかくの梨乃との再会だし、旦那の事についてはあまり聞きたくないのでなるべく結婚の話題は避けよう。


「へぇ、前は何の仕事してたんだ？」

「前は住んでた近くの幼稚園で働いてて、春に辞めてからは派遣だよ〜」


何で辞めたとか能天気に聞いたら駄目なんだよな…せっかく再会したのにズケズケと聞いたら嫌われて一生会ってくれないかもしれない…。

いや…っつーか、次どうやって会えばいいんだ？今日はたまたまだけど、気軽に会えるわけないじゃないか。


「…そういえば俺とか家に入れて平気？」

「どうして？健ちゃんは幼馴染みだし、せっかくまた会えたから話したかったんだもん」

「それは俺もそうだけど…ほら、何か言われたりとか」

「何かって…？あぁ！前は男の子の友達に対してうるさかったけど、さすがに最近は何も言われないよぉ…それに健ちゃんだったら全然平気だよ」


…最近は何も言われない！？こんな可愛い奥さんを誰かに取られてもいいのか！？