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幼馴染と発情期
第24章 出戻り
それから数日後の週明けの朝の事だ。
コンコンッ…ガチャッ……
「健ちゃん〜朝ですよ〜?」
「ン……zzz」
「健ちゃん起きて、朝ご飯出来てるよぉ?」
「…………ウェッ!?梨乃!?何でいんの!?」
梨乃が突然俺を起こしに来たのだ。
「あぁ…夢か……まだ夢見てんのか俺…」
「もう!違うよぉ…今日から健ちゃんのお家の酒屋さんで雇ってもらっちゃいました〜」
「ハ!?マジで!?全然聞いてないんだけど…」
「へへっ…先に下行ってるね」
いや…嬉しいけど…めちゃくちゃ嬉しいけどさ…旦那は本当に大丈夫なのか?
しかも、まだ開店前なのに俺を起こして朝食の準備までしてるって何処までコキ使ってんだよ。
俺は着替えてリビングに降りていった。
リビングに行くと、梨乃とうちの両親が和気藹々としていて…全然頭がついていかない。
「やっぱり健介は梨乃ちゃんが起こすと一発で起きるな!梨乃ちゃん、こいついつもはギリギリの時間まで起きて来ないんだよ、これからも頼むよ」
「はーい、役に立てて良かったぁ」
「本当助かるわ〜!このままうちにお嫁に来て欲しいくらい!」
「そんな///へへ…でも、そう言って貰えて嬉しいな…お店のお仕事も頑張ります!」
梨乃は上手くそう言ってくれたけど、それ言っちゃいけないやつだぞ!
俺は、梨乃が親父と話してる間に母さんに小さい声で注意をした。
「梨乃はもう結婚してんだからそういう事言うなって!」
「え?…いいじゃない、本当にそう思ったんだから。さっきから難しい顔して!梨乃ちゃん来てくれて嬉しいでしょ!素直に喜びなさいよ!」
そりゃ嬉しいけど…梨乃が人妻じゃなければな。
すごい複雑。