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幼馴染と発情期
第24章 出戻り
「お前…何してんだよ!?梨乃から離れろ!」
慌てて梨乃から離れると、梨乃の旦那は俺の胸ぐらを掴んだ。
めちゃくちゃ怒ってる…そりゃ自分の奥さん襲われてれば怒るよな!この勢いだと梨乃にまで何するかわからない!
「俺が無理矢理…押し倒しました…」
「え!?何言って…」
バキッ!
「痛ッ!」
「健ちゃん!」
「梨乃!何でこんな危ない男家に入れた!?今警察呼ぶからな!」
「ちょ!止めて!無理矢理じゃないの!お兄ちゃん!よく見てよ!健ちゃんだよ!?覚えてるでしょ?」
「は!?……健介!?うわ!マジで健介じゃん!」
「え?隆(タカシ)!?よく見たら隆だ!何でここにいんの!?」
「何でって自分の家だからに決まってるだろ!とにかく殴っで悪かった!今冷やす物持ってくるから!」
俺を殴った男はよく見ると、5歳上の梨乃の兄の隆で俺も昔はよく世話になった。
隆は俺を離して急いで冷蔵庫の方へと走って行った。
「健ちゃん大丈夫?ごめんね、お兄ちゃんが早とちりしちゃって…でも、健ちゃんも何であんな事言ったの?」
「えーっと…隆も一緒に住んでんの?」
「“も”って?お兄ちゃんとしか住んでないよ?」
「旦那は!?」
「健ちゃん何言ってるの?私、結婚した事ないよ」
「嘘だろ…」
通りで…何となく話が噛み合ってなかったわけだ。