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幼馴染と発情期
第4章 続☆新婚さんごっこ
すぐ後から完食をしてくれた陸君が食器を持ってきた。
「…麻由?どうしたんだよー?」
陸君は食器を洗う私を後ろから抱き締める。
「やッ!触らないで!」
他の女の子の匂いのする陸君が嫌だった。
「…意味わかんねぇ」
陸君はそう言ってリビングに戻っていった。
食器を洗い終わってリビングに行く。
離れた所に座って無言でテレビを見る。
…いつもだったら陸君にギュッてしてもらいながら一緒にテレビ見るのにな。
今日だって陸君がケーキ買って来てくれてるのに…私が女の子の香水の匂いなんて気にしなかったら今頃ケーキも仲良く食べてたのに。
「……ふえぇッ」
「…………あーッ!何勝手に機嫌悪くなって勝手に泣いてんだよ!?」
陸君はグイッと私を引っ張って私の顔を胸に押し当てる。
「……勝手な麻由の事なんか放っておこうと思ったのに出来ねぇな」
「ヒックッ…だってぇ…陸君から…うえぇッ…女の子の香水の匂い…ヒックッ…ヒックッ…するんだもん…」
「え?マジで?結構匂いキツイと思ったけどやっぱりついたか」
「うえぇッ…やっぱり陸君女の子といたんだぁ…」
私は陸君の胸をを叩いた。
「麻由!話聞けよ?あのな、他のクラスで読者モデルの子いるの知ってるよな?」
「ほえ?うん…」
休み時間に陸君と話してた子だ。
「俺があの子と話してるの見た賢があの子紹介してほしいって言うから、紹介してただけだよ?モデル仲間の子も来るっていうから放課後に集まったんだけど香水キツイ子がいたんだよ」
「…うぅ…賢ちゃんが言い出した事だったんだぁ…」
「俺は紹介だけして帰ったんだからな?賢に聞けばわかるよ」
「そうだったんだぁ……陸君…ごめんなさい…」
「わかってくれればいいよ…っつーか麻由もヤキモチ妬くんだな?しかも、匂いだけで」
「はうぅ…」
「それだけでヤキモチ妬いてくれるなんてめちゃくちゃ嬉しいけど…よし。じゃあ、ケーキ食べようか」
「あ、うんっ」
良かったぁ…