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君の弱点と私の本性
第2章 俺の女でしょ


私の家から学校は5駅分で、京は6駅で1駅しか変わらない事を教えてくれた。


「椿、痴漢されたのって今日がはじめて?」

帰りの電車で手を繋いで座席に座る私達は色んな話をした。

「ううん、たまーにあるよ、でもいつもは足踏んだり舌打ちしたりしてるから…」

「ふーん、触り方が悪いとすぐ止めるんでしょ?」

「そっ!そんな!違う!…………って言うか、京ってそんな性格なの?私より二重人格じゃない!

教室ではヘラヘラ笑ってるくせに!」

「あれ?そんなこと知ってるなんて、もしかして俺にマジ?」

膝の上にある京のショルダーのストラップがホ°ケモンのヒ°カチュウだとさっき知った。

「な、ななななにいってるのよ!わけわからない!」

「ふーん残念」

「椿、俺のこと好きになってくんねーの?」

私の顔を覗き込みながらそう言う京の顔は眼鏡で目が小さく見えて実は鼻筋が綺麗だと言うのもブリッジを下げてるせいでよく見なきゃわからない。

多分、顔の素材は凄くいいと思う。

「京だって、私のこと好きじゃないのにフェアじゃない」

「ばれたか」



そうやって他愛のない話をしてたら私の駅に着くアナウンスが流れて

「じゃあ、京

最後に聞くけど、これって期限はいつまで?」

「え…?あ、あぁ、期限?

んー、まあ俺が椿に飽きるまでかな、飽きたら二重人格なんてどうでもよくなるし、それじゃダメ?」

「飽きる…、いいよ、それで!

じゃあ、私の駅だからまた明日ね」

立ち上がるために手を離そうしたら強く握られて


「家まで送るから」




一緒に同じ駅で降りてしまった。





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