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君の弱点と私の本性
第5章 弱点以外に知りたいこと

「椿って処女だったんだよね?普通初めてで中でイけるなんて珍しいと思うよ」
「うるっさい、京だってガンガン突いてきたくせに」
これ以上は体力が持たない私のためにもう1度腕枕をして頭を撫でてくる京に身を委ねたまま甘い空気を過ごしていた。
確かに、京とのエッチは凄く気持ちいい、京しか知らないけど他の人はこんなに気持ちよくしてくれないんじゃないかと思うくらい…。
「さて、椿さんお腹が空きました」
突然私を抱きしめて頬ずりをしてくる京に一瞬ビックリしたけど、私もお腹がすいたから起き上がってキッチンへと向かった。
「はい、どうぞ」
スーパーで適当に物を放り投げたせいで結局作れたものはありきたりなミートソースパスタとサラダ。でも京は目を輝かせていた。
「やばい、椿すごいね、いただきます」
「…どう?」
自信がないわけじゃないけど、美味しくないとか言われたらショック受けそう。
「めっっっちゃおいしい!流石俺の嫁!」
「嫁になった覚えなんかないわ馬鹿が」
照れ隠しに暴言を吐いてしまった、本当は”ありがとう”って言いたいのに…。
「素直じゃない椿もかわいいよ、でも素直に喜んでよ?」
「…ありがと、う」
なんだか有無を言わせない色っぽい表情で見られて顔は熱くなるしドキドキもしてきた。
「!」
不意に記憶からポッと出てきた。
「京の嫌いな食べ物って何?」
…弱点探すために付き合う約束したのに、今じゃ普通に恋しちゃってるし…わけわからん!
「椿に嫌われること」
「食べ物の話してんだよふざけてんのか…こんっのクソガキ!
…あっ」
ば、ばかああぁぁああ!!クソガキは私じゃん…可愛くないな本当に…
「暴言吐いたらすぐに落ち込む椿が好き、あとGスポットグリってした時の吐息漏らした赤い顔も、それに俺の弱点探そうとしてるのに自分の弱点さらけ出しちゃうところ
それからー…」
「もう言わないで」
私の弱点はきっと京だ。

