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君の弱点と私の本性
第5章 弱点以外に知りたいこと




発情期かってぐらいに京は私を求めて、私もそれに応えて身も心も全て京に預けて快感を貪る。


「椿本当に処女だったの?」

「人の処女奪ったやつのセリフか?」

素を出して会話をするのは何年ぶりかわからないくらい久しぶり。こんな暴言だらけで可愛くもないのに京の包容力は偉大だ。

「なーに?そんなに見つめて」

しかしまあ、私もだけど京も充分二重人格だよね…

「そろそろ寝よう?」

そう言った直後に私は睡魔に襲われて、京の少し悲しそうな顔が見えた気がしたけど、夢の中に落ちていった。










「伊月って可愛いよなー」「だよな!体育の時みたか?スタイルめっちゃいいよな」「でもあいつ……………」

「伊月さん!人の彼氏誘惑しないでよ!」「エミの彼氏奪おうとしてんでしょ?最低」「顔だけはいいもんねーあんた」

「うわー、口悪!」「やば!ゴミ箱凹んでるじゃん」「伊月さん怖すぎ」「見た目とのギャップ?引いたわーあははっ!」

走馬灯みたいに昔の記憶が流れてくる、夢なのがわかってるから目を覚ましたいのに無理やり夢が続いてしまう…

今の通ってる学校はうちの中学からは1人しか受ける事が出来ない高校だから私はこの学校を選んだ。

私の過去を知られたくなかったから…


暗い道の中に落とされて、過去の私の過ちを映し出されて、涙が溢れてきた。

「こんな夢、早く覚めてよぉ…」

私の願いが届いた。


一筋の光がずっと遠くに見えて無我夢中で走った。



もう少し、あと少し、今、だ!


伸ばした手を不意に掴まれそのまま身体が持ち上げられた。


「京!!!」


髪の毛が短くなって、眼鏡をとった京が私に笑いかけた。




















「いつかまた会えるよ」









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