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君の弱点と私の本性
第1章 付き合って

『夜星ヶ丘ー夜星ヶ丘ー降り口は右側です』
「ほら、降りるよ?」
ハッ!と我に変えれば獅童が私をホームに連れてきてくれて痴漢していたクソジジイが…
「こんなとこで人生ダメにするか!」
そう言って獅童の腕を振り切り走って逃げた。
「あっ!てめぇ!待てやジジイッッッ!!」
思わず追いかけようとしたけど、気づいた。
……………待って、今、確か
ロボットのようにガガガと左を向けば驚いたように獅童が口元を手で押さえてた。
「伊月さん、大丈夫?」
訪ねられた瞬間に私は、此方へと伸ばしくる獅童の片手を両手で掴んだ。
「い!!!!!いまの!!!聞かなかった!!!!!ことに!!!」
ギュウと強く握って上にある獅童の顔を見て懇願すれば獅童がさらに目を見開いてパチパチ瞬きをした。
「あ、あの…獅童…くん…?」
「伊月さんそれって条件付きでいい?」
獅童って、こんな声だったんだ…なんて頭によぎってたから私は頷いてしまった。
「ありがとう。
では伊月さん、俺と付き合って」
「……………え?」

