この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
白い飛沫(しぶき)
第14章 人気作家
「吉岡さん、交代にきました。
今夜、他の先生との打ち合わせ会って仰ってましたよね?
編集長に交代してやれって言われたので伺いました」
「ああそうか!
こりゃ、うっかり穴を開けてしまうところだったよ。
じゃあ、お願いしようかな?
沢村先生(僕のペンネームだ)とにかくペンが止まっちゃってさあ。
しっかりケツ叩いてくれよな」
そう言うなり、
吉岡はイソイソと部屋を出て行った。
なにが打ち合わせ会だ。
単なる作家との飲み会じゃないか。
「先生、私、官能出版の磯崎と申します。
吉岡に代わり、今夜先生のご協力をさせていただきますのでよろしくお願いします」
ペコリと頭を下げる。
僕は「ああ」と愛想のない返事をし、
軽く手を上げて応えた。
「…先生。このペースじゃ間に合いませんよ?」
わかっているよ。うるさいなあ。
「君んとこが、時代劇なんて
無茶な設定を持ってくるからだぞ。
そんなもん全然イメージわかないよ」
「だと思ってました。
少し、バスルームお借りしますね」
彼女は持ってきた大きなバッグを抱きかかえて、
バスルームに消えた。
「??」一体なにをしようというのだ?
20分後にバスルームから出てきた彼女は
着物姿で、長い髪をアップに変えていた。
これは…まるで武家屋敷の姫ではないか。
今夜、他の先生との打ち合わせ会って仰ってましたよね?
編集長に交代してやれって言われたので伺いました」
「ああそうか!
こりゃ、うっかり穴を開けてしまうところだったよ。
じゃあ、お願いしようかな?
沢村先生(僕のペンネームだ)とにかくペンが止まっちゃってさあ。
しっかりケツ叩いてくれよな」
そう言うなり、
吉岡はイソイソと部屋を出て行った。
なにが打ち合わせ会だ。
単なる作家との飲み会じゃないか。
「先生、私、官能出版の磯崎と申します。
吉岡に代わり、今夜先生のご協力をさせていただきますのでよろしくお願いします」
ペコリと頭を下げる。
僕は「ああ」と愛想のない返事をし、
軽く手を上げて応えた。
「…先生。このペースじゃ間に合いませんよ?」
わかっているよ。うるさいなあ。
「君んとこが、時代劇なんて
無茶な設定を持ってくるからだぞ。
そんなもん全然イメージわかないよ」
「だと思ってました。
少し、バスルームお借りしますね」
彼女は持ってきた大きなバッグを抱きかかえて、
バスルームに消えた。
「??」一体なにをしようというのだ?
20分後にバスルームから出てきた彼女は
着物姿で、長い髪をアップに変えていた。
これは…まるで武家屋敷の姫ではないか。