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白い飛沫(しぶき)
第15章 最終章
「あん、もうせっかちなんだから。
先生は包茎なんだから
シャワーできれいにしてきてください」
はいはい、わかりましたよ。
いいかげん、包茎の手術を考えたほうがいいかな。
磯崎との体の相性がよかったので、
あれ以来、月に何度かはSEXを楽しんだ。
彼女も割り切った関係を楽しんでいるようで、
肉体関係になったからといって、
何かを見返りに求めたりはしなかった。
シャワーを浴びて戻ってみると
磯崎は先日に吉岡がゴミ箱に捨てた原稿を探し出して熟読していた…
「先生、素敵な初恋をされたんですね…」
物語に感情移入したのか
ウットリとした表情でそう告げた。
「そうかい?でもボツになったから
そのお話が世に出ることはないのさ」
「あら、勿体ない…
そうだ!先生、自主出版しましょうよ
自主出版なら弊社も文句言えないわ」
そうか、その手があったか!
「それもペンネームでなく、本名で出すの。
ひょっとしたら、
理恵さんが手にとって
読んでくれるかもしれないわ」
ナイスアイデアだ。
手筈はすべて磯崎が整えてくれた。
題名は、すでに「白い雫(しずく)」が
別編で出版されていたので、
「白い飛沫(しぶき)」とした。
理恵・・・どうか見てくれ。
淡い期待だった。
女性が官能小説を購入してまで読むとは思えなかったからだ。
先生は包茎なんだから
シャワーできれいにしてきてください」
はいはい、わかりましたよ。
いいかげん、包茎の手術を考えたほうがいいかな。
磯崎との体の相性がよかったので、
あれ以来、月に何度かはSEXを楽しんだ。
彼女も割り切った関係を楽しんでいるようで、
肉体関係になったからといって、
何かを見返りに求めたりはしなかった。
シャワーを浴びて戻ってみると
磯崎は先日に吉岡がゴミ箱に捨てた原稿を探し出して熟読していた…
「先生、素敵な初恋をされたんですね…」
物語に感情移入したのか
ウットリとした表情でそう告げた。
「そうかい?でもボツになったから
そのお話が世に出ることはないのさ」
「あら、勿体ない…
そうだ!先生、自主出版しましょうよ
自主出版なら弊社も文句言えないわ」
そうか、その手があったか!
「それもペンネームでなく、本名で出すの。
ひょっとしたら、
理恵さんが手にとって
読んでくれるかもしれないわ」
ナイスアイデアだ。
手筈はすべて磯崎が整えてくれた。
題名は、すでに「白い雫(しずく)」が
別編で出版されていたので、
「白い飛沫(しぶき)」とした。
理恵・・・どうか見てくれ。
淡い期待だった。
女性が官能小説を購入してまで読むとは思えなかったからだ。