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白い飛沫(しぶき)
第10章 順也と理恵…それぞれの道
当日、駅の改札で待ってると、
野口さんと島本さんがやってきた。
制服と違いミニスカート姿の二人は眩かった。

平日の朝だから電車はラッシュだった。

僕と野口さんはイヤでも体が密着してしまった。

野口さんの胸が、僕の胸に押しつぶされる。
ムニュムニュした感触が気持ちいい

列車が揺れると「キャっ」と小さな声を出し僕にしがみついてきた。
ぼくは咄嗟に野口さんを抱き寄せた。


直樹はというと
島本さんを抱きしめ顔を真っ赤にしている。
案外、純情な奴なのだ。

遊園地前の駅では
サラリーマンの人たちは下車しないから
降りるのに一苦労した。

でも混みあった車内のおかげで
僕たちは親密度を深め、
下車後は当たり前のように手を繋いでいた。


遊園地では、お決まりの
ジェットコースターに乗り、
お化け屋敷では野口さんがすごく恐がって僕にしがみついてきた。

こうして体を寄せ合い密着していると
野口さんがとても可愛くて、いい女に見えた。

遊園地デートの締めくくりは観覧車。
僕たちはお互いのペアで別々の箱に入った。

一つ後ろの箱に乗っている直樹の様子を見てみると、
二人で楽しそうに会話している。
どうやら今日一日でかなり親しくなったみたいだ。

野口さんはというと、観覧車から下界を見下ろし
「あ、あれにも乗ったね」とか言ってはしゃいでいる。

観覧車の箱が頂点にきたとき、
前の箱も後ろの箱も僕たちの視界から消えた。

そのとき、野口さんが「ねえ、キスして」っておねだりしてきた。

僕は里中先輩や理恵ちゃんと経験ずみだから、
なんの抵抗もなく野口さんと唇を重ねた。


観覧車を降りるときには、お互いを「順也くん」「香織ちゃん」と名前で呼び合っていた。

後から降りてきた直樹を見ると
島本さんと手をつなぎ
顔を茹タコのように真っ赤にしている。
どうやらあの二人にも頂点で進展があったようだ。

お互いのカップリングが成功したようなので、
帰りは別行動をとった。

帰りの電車の中で香織ちゃんが
「今度は二人っきりでデートしたいなあ」ってつぶやいた。

「そうだね今度は二人だけでデートしよう」

そう言ってあげると
僕の肩に頭を付けて体を密着させた。
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