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白い飛沫(しぶき)
第11章 新たな恋
ジェフが連れて行ってくれたお店は、
ジャズが流れる少し大人びた店だった。

「実は、仕事のご褒美なんてのは、
君を誘い出す口実だったんだ。」

「えっ?」

「こんなことを言うと笑われそうだけど・・・
Rie、君が好きなんだ。」

唐突な告白だった。

仕事のパートナーとして尊敬はしていたが、
異性として意識したことはなかったので
ビックリしてしまった。

「僕のことをよく知らないと思うんだ。
それは当然だと思う。
僕も仕事をしている君のことしか知らない。
だから、お付き合いをして
お互いをよく知りあおうよ。」

え~っ、どうしよう・・
この国では返事はイエスかノーなのだ。

迷った結果・・・「イエス・・・」と答えた。

付き合ってみると、
ジェフはすごく情熱的な男性だった。
しかもレディーファーストは完璧。
たちまち理恵はジェフの魅力に恋に落ちた。



「Rie、お互いをもっとよく知り合おう」

ドライブの帰りにジェフがモーテルに誘った。

挨拶程度のフレンチキスは、
もう何度も重ねてきたが、
肉体関係となると二の足を踏んでしまう。

「ジェフ、はいSEXしましょうと言えるほど
私はあなたの事をまだよく知らないわ。」

「だから、よく知る為にSEXするんだよ。
君は付き合う相手の事を100%知らないとSEXできないのかい。
もし、相手の事をよく知るのに長い時間を費やし、
いざSEXしてみて体の相性が合わないとなると、
費やした時間を無駄にしたことになると考えないのかい?」

欧米人独特の強引さと屁理屈に負けて
理恵はジェフに体を許す事になってしまった。
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