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白い飛沫(しぶき)
第11章 新たな恋
「お前さあ、なに俺にくっついてんの?
男同士並んで座っても仕方ないだろ?」
えっ?集団見合いみたいなもんなんだから
男性側と女性側に分かれたほうがいいんじゃないの?
そういう座り方をする奴らもいるけど、
俺たちはもっとこう
親近感をアップさせたいんだよなあ。
そう言って、バラバラに座った。
しばらくすると、「お待たせ~」と
可愛い声で女の子たちがやってきた。
最後に入ってきた女の子を見て、
僕は「あっ!」と声をあげた。
なんと、あの電車で
向かい側に座っていた女の子だったからだ。
先方も僕に気付いたらしく
「あら?」といった表情を返してくれた。
幸運なことに、彼女は僕の隣に座ってくれた。
「とりあえず、乾杯しようぜ!」
直樹の音頭でコップに注がれたビールで乾杯した。
初めて飲んだビールは決しておいしくはなかった。
さあさあ、自己紹介しようぜ。
誰かが楽しそうに仕切り始める。
みんな、こういった場に慣れているのか、
面白おかしく自己紹介を始める。
そして、僕の順番がやってきた。
「え~・・・W大文学部1回生の江本順也です。
将来は作家になりたいと思っています」
ちょこんとお辞儀をして着席する。
えっ?それだけかよ~っとヤジが飛ぶ。
でも他に何を言えばいいのさ。
専ら右手が恋人ですとでも言えばいいっての?
男同士並んで座っても仕方ないだろ?」
えっ?集団見合いみたいなもんなんだから
男性側と女性側に分かれたほうがいいんじゃないの?
そういう座り方をする奴らもいるけど、
俺たちはもっとこう
親近感をアップさせたいんだよなあ。
そう言って、バラバラに座った。
しばらくすると、「お待たせ~」と
可愛い声で女の子たちがやってきた。
最後に入ってきた女の子を見て、
僕は「あっ!」と声をあげた。
なんと、あの電車で
向かい側に座っていた女の子だったからだ。
先方も僕に気付いたらしく
「あら?」といった表情を返してくれた。
幸運なことに、彼女は僕の隣に座ってくれた。
「とりあえず、乾杯しようぜ!」
直樹の音頭でコップに注がれたビールで乾杯した。
初めて飲んだビールは決しておいしくはなかった。
さあさあ、自己紹介しようぜ。
誰かが楽しそうに仕切り始める。
みんな、こういった場に慣れているのか、
面白おかしく自己紹介を始める。
そして、僕の順番がやってきた。
「え~・・・W大文学部1回生の江本順也です。
将来は作家になりたいと思っています」
ちょこんとお辞儀をして着席する。
えっ?それだけかよ~っとヤジが飛ぶ。
でも他に何を言えばいいのさ。
専ら右手が恋人ですとでも言えばいいっての?