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白い飛沫(しぶき)
第11章 新たな恋
まあまあ、彼はコンパデビューでありましてえ、少々堅くなってるようであります。
と、直樹がフォローしてくれる。
そして、例の彼女が自己紹介しはじめた。
「はじめまして、緑川志保といいます。
A学院大学1回生です。
演劇部で小道具担当しています。
私も今回が初めてですのでよろしくお願いします」
お願いされちゃうよぉ~。
彼氏に立候補していいっすかぁ~。
あちらこちらから声が飛ぶ。
どうやら、彼女がこの中で1番人気のようだ。
志保さんかあ・・・
いい名前だなあ。
明るい香織や淫乱で姉御肌の里中さんにはない、
おしとやかで清楚はタイプ・・・
「江本さん・・・」
彼女から話しかけてきてくれた。
「ずいぶん無口な方なんですね?」
「はあ…ちょっとみんなに圧倒されてまして…」
「私もなんです。
さっきから矢継ぎ早に質問攻めにあってしまって…
江本さん、作家志望なんですって?」
えっ?自己紹介のときのこと覚えてくれてたの?
「どういったジャンルなんですか?」
「えっ?…あまり大きな声でいえないんですけど、官能小説を…」
「まあ!…つまりその…Hなお話なんですよね?」
そう、いつもこの時点で相手に退かれてしまう。
官能小説のどこがいけないっていうんだ。
「卑猥だとか思われがちですけど…
でも、男女の営みって本能ですよね。
男女が愛し合うことって
一番大切な部分だと思うんです。
その描写無くして恋愛小説は成り立たない。
僕はそう感じているんです」
少し力説してしまった。
「そうですね…私も官能小説って
ただ卑猥なだけだと思っていましたわ。
これからは偏見の目で見るのやめます」
そう言ってクスッっと笑ってくれた。
なんて笑顔のきれいな子なんだろう。
彼女とはフィーリングが合いそうだ。
トイレに立つタイミングまで同じだった。
トイレの前で彼女が僕に囁く。
「ねえ、このコンパそろそろ抜け出しません?
みなさん、お酒がかなり入って
言動が少し乱暴になってきましたもの…」
もとよりあまり気乗りしなかった僕だったので
おおいに賛成した。
と、直樹がフォローしてくれる。
そして、例の彼女が自己紹介しはじめた。
「はじめまして、緑川志保といいます。
A学院大学1回生です。
演劇部で小道具担当しています。
私も今回が初めてですのでよろしくお願いします」
お願いされちゃうよぉ~。
彼氏に立候補していいっすかぁ~。
あちらこちらから声が飛ぶ。
どうやら、彼女がこの中で1番人気のようだ。
志保さんかあ・・・
いい名前だなあ。
明るい香織や淫乱で姉御肌の里中さんにはない、
おしとやかで清楚はタイプ・・・
「江本さん・・・」
彼女から話しかけてきてくれた。
「ずいぶん無口な方なんですね?」
「はあ…ちょっとみんなに圧倒されてまして…」
「私もなんです。
さっきから矢継ぎ早に質問攻めにあってしまって…
江本さん、作家志望なんですって?」
えっ?自己紹介のときのこと覚えてくれてたの?
「どういったジャンルなんですか?」
「えっ?…あまり大きな声でいえないんですけど、官能小説を…」
「まあ!…つまりその…Hなお話なんですよね?」
そう、いつもこの時点で相手に退かれてしまう。
官能小説のどこがいけないっていうんだ。
「卑猥だとか思われがちですけど…
でも、男女の営みって本能ですよね。
男女が愛し合うことって
一番大切な部分だと思うんです。
その描写無くして恋愛小説は成り立たない。
僕はそう感じているんです」
少し力説してしまった。
「そうですね…私も官能小説って
ただ卑猥なだけだと思っていましたわ。
これからは偏見の目で見るのやめます」
そう言ってクスッっと笑ってくれた。
なんて笑顔のきれいな子なんだろう。
彼女とはフィーリングが合いそうだ。
トイレに立つタイミングまで同じだった。
トイレの前で彼女が僕に囁く。
「ねえ、このコンパそろそろ抜け出しません?
みなさん、お酒がかなり入って
言動が少し乱暴になってきましたもの…」
もとよりあまり気乗りしなかった僕だったので
おおいに賛成した。