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えっちなハプニング♡短編集
第5章 放課後の教室で……
ばくばくと、破裂しそうな勢いで心臓が早鐘を打つ。

先に口を開いたのは、翔太だった。

「……離れろよ」

その酷く冷たい響きに、思わず泣きそうになりながらも私は抱きついたまま声を出した。

「…ごめんなさい。」

「は?」

「昨日、翔太が言ってくれたこと信じなくて…
藤田くんに直接聞いたら、本当に家の用事じゃなかった。翔太のこと疑って、傷つけちゃって、本当にごめんなさい…」

「………」

「避けたくなるくらい、嫌いになったかもしれないけど許し…」

「嫌いじゃねえよ」

今まで黙って私の話を聞いていた翔太が、唐突に口をひらく。

嫌いじゃない、という言葉とは裏腹に

翔太は力強く私の肩を押して、抱きつく私を引き剥がした。

訳がわからず翔太を見上げると、今日初めてしっかりと目を合わせてくれる。

「…嫌いなんじゃなくて。これ以上お前に関わっても、良い事ねえと思って……」

「どういう意味…?」

(私と関わると翔太は不幸になるの…?)

好きと自覚したばかりの私には辛すぎる言葉に、思わず涙が浮かぶ。
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