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向日葵を君に…
第8章 高野の気持ち



穂高との出会いは高校の推薦入試の時。


待機用の教室で隣の席。


一目見た時に、何か感じた。


まだ話した事もないのに…この人と今後すごく関わるような気がしていた。


根拠は何もないけど…なんだか不思議な感じだった…。


すこしでも話してみたくて私は学校側で貸してもらえるという筆記用具を断り、強引にシャーペンと消しゴムを借りた。


しかし、この時の穂高は人と関わるのを恐がってるみたいで私より何もかもデカイ体のくせにビクビクしていて貸してくれようとしているのか…シャーペンと消しゴムを握り締めて、今にも泣きそうだった。


何故か謝ってくるし…私がいじめたみたいになっちゃった。


泣いたらどうしようかと思ったけど、穂高の手から奪うようにして取ると穂高はなんだか安心したような顔をしていた。


穂高が呼ばれて席を立つと、去り際にすごく優しい笑顔で貸してくれたシャーペンと消しゴムを譲ってくれた。


ちょっと太ってるけど、あぁいう人笑顔の人と付き合えたら幸せになれそうな気がした。


穂高がどんな人なのかまだわからなかったけど勝手にそんな想像をしていた。
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