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向日葵を君に…
第11章 向日葵を君に…
「…結花ちゃん?弘貴何だって?」
「ち…ちよ子…どうしよ……」
「結花ちゃん!?」
まだ何があったとか確信はないのに…涙が溢れて止まらなかった。
「穂高に…ふうぅッ…何かあったかも…」
「え……ウソ…弘貴がそう言ったの?」
「…槇野…喋れないくらい泣いてて…駅前の大学病院にいるって…」
「………結花ちゃん…とにかく行こう?立てる?」
いつもは頼りなくて甘えん坊のちよ子がこの時はしっかりしていて、タクシーを拾って私を病院まで連れていってくれた。