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向日葵を君に…
第11章 向日葵を君に…
8月8日。
私の誕生日は終わってしまった。
事故から1週間。
まだ意識は戻らない。
毎日、朝一番に穂高のお見舞いに行ってまだ二人きりの時に私は穂高のベッドの上に頭を乗せた。
「馬鹿穂高…私の誕生日終わっちゃったよ。あんたが目覚めるまでプレゼント受け取ってやらないからね…名前も…そろそろ下の名前で呼んであげようかなぁって思ってたけど…目…覚まさなきゃ呼ばないから……はぁ……フウゥッ…穂高ぁ…早く目…覚ましてよ…私だって寂しいとか思うんだからさ…あんたが一番よくわかってるでしょ?」
私は穂高の手を握って涙を流しながら穂高に訴えた。
穂高…お願いだから…―…早く戻ってきて…――