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向日葵を君に…
第11章 向日葵を君に…
「………ン」
アレ?簡単に身動き取れない…
っつーか体のあちこちが痛すぎる…
誰かが手を握っていた…まさか結花!?
ゆっくりと目を開くと目の前に………。
え…熊田先生!?
「穂高ぁぁ!ウオォォ!」
「穂高くぅんっ…わ、私達の愛の力で…フウゥッ…穂高君が目…覚ましたぁ…」
「あう―っ!」
俺は目だけを動かすと、熊田先生と赤ちゃんを抱えた望月先生が横にいた。
嬉しいけどさ…嬉しいけど…俺、完全に目覚めるタイミング間違えた。
「穂高…お前………目覚めるの遅すぎんだよ!」
弘貴が駆け寄ってきて…声を震わせていた。
「…今、すぐに高野呼んでくるから!」
「私はぁ、お医者様呼ばなくちゃぁ!」
周りがバタバタしていた。
今すぐに走って結花の事抱き締めてやりたいのに。
体が全然動かないし、声も上手く出せない…。
事故からどのくらい時間が経っているかわからないけど、これはかなり絶っているようだ。