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向日葵を君に…
第11章 向日葵を君に…



「―――…せ…んせい」


声が…出しずらい。

か細い声しか発する事が出来ない。


「どうした穂高ー!?先生がやれる事ならなんでもするぞ!!」


みんながバタバタ動いている中やる事を見つけられずにいた熊田先生は、気合いの入った声を掛けてくる。


「…い……ま…何日…ですか?」

「今か!?今は、8月8日だ!事故から1週間経っているぞ!」

「……………ま……じかよ…」


あまり声は出ないくせに、涙だけしっかり流れた。


結花の誕生日に間に合わなかった。


あー…プレゼントどうしたんだっけ?


記憶が曖昧だ…それに、結花に最初になんて言おう。


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