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向日葵を君に…
第12章 不安
穂高は順調に回復をして、リハビリもめげずにこなしていく。
順調なのは良いけど…気になる事がある。
お見舞いに病室に行くと決まって看護婦さんが穂高の病室に居座っている。
大部屋に空きがないとかで、入院当初から個室だからちょっと心配。
…私ってこんなにめんどくさい女だったっけ?
今日も病室に行くと若い看護師さんが穂高と楽しそうに話していた。
「あ、結花!」
「コラ!穂高君!お熱計ってる時に動いちゃ駄目だって言ってるのに…計り直しです」
「そんなに動いてないじゃないですか!」
看護師さんは私の事は無視して、穂高に密着して熱を計り直す。
熱計るのにそんなに密着する必要あるの?
私は病室に入って穂高がお見舞いでもらったお花が入った花瓶の水を入れ替えた。