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向日葵を君に…
第12章 不安



看護師さんが出ていくと穂高はベッドから出ようとしていた。


「穂高…大丈夫だから」

「大丈夫じゃないって!ほら、まだ破片あるかもしれないから気を付けてこっち来て」


まだ治ってないのに無理に穂高は無理に立とうとするので、私は急いで穂高のいる所に移動する。

すると、穂高は私の手を掴んだ。


「怪我してない?」

「してないってば!心配し過ぎ」

「心配するに決まってんじゃん…結花がこんな失敗するなんて珍しいな?何かあった?」


私より先に看護師さんが穂高の事を名前で呼ぼうとしたからなんて言えない…。


「別に…ただ手が滑っただけ」


ガラガラッ


さっきの看護師さんが戻ってきて私が割った花瓶を掃き始めた。


「あの…すいませんでした…私がやります」

「いいわ」


看護師さんは不機嫌そうな顔で片付けた。


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