この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
向日葵を君に…
第14章 向日葵を僕に。
弘貴と天井がお見舞いに来る時までにはまともに抱っこを出来るように努力した。
「抱っこしてる時の優也…ガチガチだね」
「首すわってないから…緊張するんだって…」
俺が抱っこをしていると泣き出してしまい、結花にバトンタッチ。
結花はもう完全にお母さんで、結花が抱っこをしてあやすとすぐに泣き止む。
「あー…弘貴達に父ちゃんっぽい所見せる予定だったのに」
「優也が緊張してだっこするから伝わっちゃうんじゃない?高校生の頃、遊園地で優也が男の子を抱っこした時は男の子も安心するくらいの抱っこ出来たのにね」
結局うまく抱っこも出来ないまま弘貴達が来てしまった。
「わぁ、可愛い…こんにちわーお母さんのお友達のちよ子だよー」
「すげぇ…まじで高野から出てきたんだな…そうだ。名前は?もう決まってんだろ?」
「あぁ。実は生まれる前から決まってたんだけど。光るに輝くって漢字で『光輝(コウキ)』」
「あ!最後に『き』って付けたのは俺の名前から取ったんだな!」
「違うし」
結花はピシャリとそう言った。