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向日葵を君に…
第14章 向日葵を僕に。
「そんなに即座に否定しなくてもいいじゃねぇか」
「ねぇねぇ、名前の由来はー?」
弘貴がいじけている横から天井は笑いを堪えながら聞いてきた。
「向日葵の花言葉だよ。俺と結花の最初の思い出は向日葵だから」
「へぇ!すごく良い名前だね!思い出って高校生の時の夏のキャンプだよね?そっかぁ。あの向日葵畑綺麗だったよね…懐かしい」
「穂高のくせにオシャレな名前の付け方したな」
「ちよ、光輝のこと抱っこする?」
すると、天井はまた表情を変えた。
かなり不安そうな表情だ。
「えー…それは、したいけど…大丈夫かな?」
「させてもらえよ、いずれちよ子だって…ウォ!」
弘貴は自分でそう言って勝手に照れていた。
「えっと…じゃあ、させてもらおうかな」
結花は天井に光輝をゆっくりと手渡した。
「わぁ、柔らかいんだねぇ…」
「天井、俺よりも抱っこするのうまいね」
「えーそんなことないでしょ?」
そんな事あるんですけど。