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向日葵を君に…
第14章 向日葵を僕に。
それから6年の月日が流れた。
仕事を終えて、今日は真っ直ぐ家に帰る。
金曜日の夜は弘貴と飲んでから帰る事が多くて今日もそうすると思っていたが、弘貴は用事があるらしく外回りに会社を出た後直帰してしまった。
弘貴とは同じ会社に就職していた。
弘貴はどこまでも俺に着いて行く。と、宣言して本当に同じ会社に就職が決まった。
こんな親友はなかなかいない。
同じ会社に就職して高校時代から変わらない弘貴と過ごす時間が心地よかったりもする。
家に到着すると、家の明かりが消えていた。
アレ?
今日外食するとか言ってたっけ?
帰るといつも玄関にお出迎えしてくれる光輝と、光輝が生まれてから2年後に生まれた娘の葵(アオイ)が今日はいない。
めちゃくちゃ寂しい…
肩を落としながらリビングに向かった。