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向日葵を君に…
第14章 向日葵を僕に。




「お父さんはそこから動いたら駄目なの!」


ごめん…今、ソファーの後ろにプレゼントみたいのが見えちゃったよ。


あんなすぐに見つかりそうな所に隠して…きっと隠す所も光輝なりに一生懸命考えたんだろうな。

俺を喜ばせようとして頑張ってる光輝が愛しかった。


「わかった、わかった。こっちにいるから」


光輝が一生懸命俺を追いやっている時だ。


「うんしょ…こうちゃん重いのぉ」


ソファーの横から葵が自分と同じくらいの大きさのプレゼントの箱を小さな体で一生懸命運んでいた。


「アー!!まだ見せちゃ駄目だよ!」


今は光輝なりの出すタイミングじゃなかったようだ。


「あおちゃん、めっ!」

「ふえっ…ふあぁぁッ!」


また始まってしまった。似たような光景はほぼ毎日のように見る。


「…ほら、泣かないの」


結花がすぐに葵を抱き上げると、光輝が俯いた。


「…あおちゃんが勝手に出すからだもん」


光輝が俺の事を喜ばせようと一生懸命だったという事がわかっているので、結花は光輝の事を怒ったりはしなかった。


「光輝、ほらこっち来い」


俺が光輝を呼ぶと光輝は怒られると思ったらしく、泣きそうな顔をしてこっちに来る。
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