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向日葵を君に…
第14章 向日葵を僕に。



「やー!やッ!」


バチンッ


まだ小さい萌菜歌ちゃんにはお兄ちゃんの優しさというのがまだ伝わらないみたいで一護君の顔面を思い切り叩いた。

案の定、一護君は大泣き…

天井に抱き着いて泣いていると、光輝が一護君の所に向かう。


「いっ君、いたいのいたいの飛んでけー!」

「光輝君、良いお兄ちゃんだねぇ。みんなのお兄ちゃんやってる!」


しかし、それだけやると光輝はすぐに違うものを見ていた。

本当…子供ってすぐに興味が変わるんだよな。


「お父さん!お父さんにあげる物あるんだよ!」

「お、なにかな?楽しみだなぁ」


光輝はソファーの後ろまで走った。


「あおちゃんも来て!」

「うん!」


二人でソファーの陰からプレゼントを持って出てきた。


光輝は少し大きめの箱で、葵は向日葵の花が入った花束。


やばい…泣きそう…


子供の前で泣くなんて出来ないのでグッと堪えた。


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