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向日葵を君に…
第4章 キャンプ
「あ!テント作りお疲れ様ー…あれ?弘貴は?」
「あの…ごめん…熊田先生がこっちのご飯食べる代わりに弘貴が教員用のご飯食べに行っちゃって…」
「そうなんだー…先生達のご飯美味しそうだもんねっ」
そう言いながら天井は切なそうだった。
あー…無理矢理でも弘貴の事こっちに連れてくるんだった。
「穂高君っ!先生ねぇ〜穂高君の為に目玉焼きとぉ、スッポンのスープ作ったのぉ〜」
「うえっ…すいません…なんか臭いひどっ」
目玉焼きとスッポンスープって…どういう組み合わせだよ…しかも2つとも臭いもひどいし、真っ黒なんですけど…
「あのねぇ〜特にスッポンスープ飲んでほしいなぁ…」
「スッポンって…スッポン持ってきたんですか?」
「うんっ…穂高君の為に持ってきたのぉ〜…これ飲んで精力つけてぇ…今夜ぁ…きゃ〜先生、高校生の体力に耐えられるかなぁ〜?」
視線を感じてパッと見るとものすごい形相の熊田先生…あれ…げっ…高野に完全に白い目で見られてる。
高野は目が合うとぷいっと知らん顔をする。
向日葵畑での思い出が遠い昔の様に感じる。