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向日葵を君に…
第4章 キャンプ
今…すごく鳥肌が立ってる。
なんだコレ!
「御愁傷様」
「穂高、やっぱり先生なんて相手が悪いだろ」
「えぇ…穂高君、望月先生の事…知らなかった」
「はい!?俺がフラれた事になってるの?ちょっと待ってよ!天井!違うから!二人とも誤解されるような言い方するなよ」
こうして望月先生の呪縛は解けた。
キャンプファイアの周りで生徒に混ざってイチャイチャするあの二人を注意する先生ははいないのかと不思議で仕方なかった。
「穂高君?」
「なに?にやにやして…」
「今日はだいぶ高野と距離縮まったんじゃないかね?」
「…いや…多分…恋愛的な意味では全然縮まってないと思う」
良い雰囲気になりそうな時に俺はゲーゲー吐いてたし。
「え?そうなのか?えー…やっぱり夜が大事だと思うよ、俺は!」
「夜って…俺はどうせ童貞だから…相手にされないよ」
「何言ってんだよ!?そうじゃねぇよ!付き合ってもないのに襲うんだ?へぇ?穂高って鬼畜ー」
「違っ…」
「わかったわかった!ちよ子は俺が預かっておく。穂高は高野を連れ出せ」
「は?」
「穂高君、これは交渉だ」
なんだ…ただ弘貴が天井と二人きりになりたいだけか。
でも。
俺にとってもありがたい交渉だった。