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向日葵を君に…
第6章 告白しちゃいますか
大丈夫…あいつらが俺の事一瞬で判断できるわけがない…。
「ちょっと、穂高!財布落としてる」
高野は俺の財布をもってきた。
「ブーッ!穂高だって!」
「中学の時のあいつ思い出すな!」
「なっつかしー!同じ穂高でもこっちの穂高は美人連れかよ!」
3人の声が響く…
「何あいつら…感じ悪……穂高?どうしたの?」
高野は固まってる俺を覗き込んだ。
「おい…あれ…あの穂高じゃね?」
「マジだ!おーい!穂高ぁ〜」
気付かれた…最悪だ。
3人は俺達の所にやって来た。
「穂高君〜全然気付かなかったよ」
「すっげぇ美人な彼女連れてるじゃん」
奴等はにやにやと、嫌な笑みを浮かべながら俺の肩を組んでくる。
あの頃の記憶がどんどん蘇ってくる…
「そういえば俺、中学の時に穂高君に彼女貸してあげたことあったよな?その時の分で彼女貸せよ」
「……その子…彼女じゃないから…」
「ア?ならどうしたっていいよな?」
すると一人が高野の肩を抱いた。
その瞬間に俺は定期入れを落としてしまった。
やばい…定期に昔の俺の写真が入っているのを見られた…。
「ちょ!やめて!ブ男が触んな!」
「ブ男って…お前が一緒にいる穂高の原型知ってる?」
落とした定期入れの写真は拾われて高野に見せ付けられる。