この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
向日葵を君に…
第6章 告白しちゃいますか
高野に見られた…
俺は定期入れを奪い取って、高野を無理矢理連れて行こうとしてる奴に体当たりをして
高野を引き離した。
あいつらがどんな反応していたかすらわからない…無我夢中で高野の腕を引いてあいつらから逃げ出した。
あいつらが見えなくなって、高野の腕を離した。
「高野…ごめん…………俺…ずっと…クッ…中学の時の事…言ってなかった…」
俺…泣いてる…。
もう告白も絶対に皆無だしなんでもいいや…
「……ねぇ。私、知ってたよ」
「……え?」
「だって穂高と入試の時に話したじゃん」
「嘘…俺の事覚えてたの?」
「あんなに話したのにわかんないと思ってたの?馬鹿!」
「…ごめっ…高野ごめん…うぅっ…俺…もともとあんなに…太ってたような奴なのに…高野の事…初めて会った時から好きになっちゃって………」
本当にカッコ悪い…断られる告白なんだからもっとカッコ良く言いたかった…。
俺、どんだけ泣いてんだよ…
「穂高…告白するならちゃんと目を見て告白して」
「……無理だよ…俺…今…高野に顔見せられない…すげぇカッコ悪いから…見せられない…」
すると高野は俺の前に回り込んできた。