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い・け・な・い・こ・と
第8章 思春期 3
あの事以降 私も好葉もお互いを、男と女として見るように変化して行きました。


その当時 好葉は第二次成長期に入り、生理も始まり 肉体的にも精神的にも大人への階段を登り始めたのでした。


一方 私は自分自身の心に戸惑い、ビックリしていました。


それは ただただ子供として可愛いなと思っていた少女に対して、恋心 いえ 愛情と愛しさを感じたからに他なりません。


なのに私は好葉の優しさや笑顔にグイグイと引き寄せられ、それを止める事が出来ないどころか、日々 想いを募らせて行くのでした。


彼女の娘なのに・・・

彼女の事が嫌いになった訳でも無いのに・・・

 しかし、そんな想いは時間と共に薄れて行くのです。


そして私は、どうせならば自分自身の手でこの娘を大人にしてあげようと、考え始めました。


好葉は思春期に入っても私を父親みたいに遠避ける事は無く、むしろ今迄以上に私との仲を深めて行くのです。


唯一、変わったと言えば母親の目を気にしてか、誰かが家に居る時には一緒にお風呂に入らなくなってしまっ事でした。


その代わりと言っては変ですが、私達はDVD鑑賞をする様になりました。


私は以前からリビングに布団を敷いて映画などをよく観ていました。


その布団に好葉がもぐり込んで来るのです。


好葉が私の布団にもぐり込んで来るのは珍しい事では無く、始めの頃から よく私の布団にもぐり込んで一緒にテレビを観ていましたし、怖い事が有った時などには特に私の布団に入って来たものです。


以前と違うのは、その中でお互いを求めあう様になっていた事でした。


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