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花に酔う
第3章 金木犀 *
……どうしよう。
さっきから、感じていたその兆候。
もう、明らかにそれは。
「……っ」
彼が、私の胸の上下のそれを調節する。
何度も。
自分の好きな位置を探しているかのように、その手の動きを止めない。
「きつくない?」
こくこくと頷きながら。
もう何も言わないで、と。
もう何も聞かないで、と。
必死でそれを願う。
……あ……。
ほら、また。
唯一隠しているその部分に感じたそれに、私は泣きそうになっていた。
どうして?
私、こんなの好きじゃないはずなのに。
そんな趣味ない、って。
彼にそう言ってたはずなのに。
……どうして身体はこんなふうになっちゃうの?
恥ずかしくて。
泣きたくなる。
彼の声にさえ、身体が疼く。
触れる指先に、勝手に身体が反応して。
……ひくん、と。そこが。