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花に酔う
第3章 金木犀 *
香る、彼女の蜜。
溢れ出るそこに指先を少し埋め、ぐるりと回すと、また、どろりと。
「好きだよ……ここの匂い」
僕は呟いて。
そのぬるぬるをそこに満遍なく広げるようにする。
彼女は身体を揺らして。
泣きそうな声を上げながら。
官能的な息を漏らしながら。
そう……されるがままで。
内ももに、両手を滑り込ませ。
ぐっ、と力を込めた。
彼女はそのままおとなしく足を開く。
垂れている、蜜。
舌先で舐めとった。
溜め息のような深い息を漏らすのが聞こえる。
……本当はあの子のように、椅子に座らせて。
その姿を愛でてみようかと思っていたのに。
鏡に映して見せただけでこんな反応をするから。
こんなにもいやらしく僕を誘うから。
もう……我慢できなくて。
指を滑らせた、割れ目。
こりこりとした突起。
もう、硬く、大きく膨らんで。
触ってほしいと……その存在を主張していて。
ちゅっ、と吸い付けば。
一際高い声を上げる彼女。
両の親指で、そこを広げながら。
ひたすらに舌を這わせた。
溢れ出る蜜を、舐め取り。
唾液と共に飲み込む。
彼女の濃密な香り。
金木犀の甘い香り。
交ざり合い、どろりとした空気になり。
まるで部屋中を侵蝕していくかのような――――。