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花に酔う
第3章 金木犀 *
紐代わりにしていたそれとネクタイを解くと、彼女は大きく息を吐いた。
「……痛かった?」
息を軽く弾ませながら聞く。
彼女は小さな声で、平気、と呟いた。
再び彼女を仰向けにして。
足を開かせ、一気にそこに自身を突き挿れる。
「ああんっ……!」
すぐに僕自身を締め付ける内部。
激しくなかを突き上げる僕に揺さぶられるままに、いつもより感じているかのような身体のくねらせを見せる彼女。
それはとても、きれいで――――。
「あっ、ああっ……っう、んぁ……あ……!」
涙の滲んでいる目元。
口元に寄せられた、両手。
時折その手を噛んで、声を我慢するような仕草を。
「……っ、声、出してっ」
聞きたい。
その甘い喘ぎが。
彼女の両手を奪って。
ベッドに縫い止めて。
そうしてさらに激しく。
彼女の気持ちいいところを突く。
「ああっ……や、きもちいっ……っあんっ!」
快楽になんて素直なその声。
ずっと聞きたかった。
ブレーキをかけていない、その喘ぎを。
泣きそうな顔で甘い声を上げる彼女の姿に、僕は今までになく興奮していた。
逃がさない。
逃がすもんか。
そんな言葉が、頭の中に勝手に浮かぶ。
やめないから。
今日は絶対に――――途中でやめないから。