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花に酔う
第3章  金木犀 * 


突き上げられ。
揺さぶられ。
彼の思いのままに、される身体。


もっと。
もっと――――!


彼のものになりたい。
彼に征服されたい。
そんな欲求が止まらない。
充分に高められている身体は絶頂を望んでいる。
いきそう。確かにいきそうなのに。 
その欲求をどこかで何かが邪魔をする。

あのときみたいな感覚。
あれが、欲しい。
あの苦しさが。
自分の力ではどうにもできないという切迫感が。
私のすべては彼のものなのだということを否応なしに突きつけられるその感覚が。
それが、ほしい――――。


「……って……!」


唇が無意識に動いた。

おねがい。
おねがいだから。


「……っ……縛って……っ……」


とうとう、私はそう懇願する。


彼により気づかされた自分の性癖。
もう、認めざるを得ない。
私の心も。身体も。
彼に縛られることを今……こんなにも望んでる。


ぴたり、と。
身体の動きを止めた、彼。


私を見下ろす。
息を荒げながらも、どこか冷静に見えるその表情。


「……お願い……手、縛って……」


ひく、と。
もうぐちゃぐちゃな心と頭が、涙を零させる。


もう一度。
私を、縛って――――。


荒く、苦しい息を吐きながら彼を見つめる。
彼も、息を乱しながら。
じっと私を見下ろし続ける。


それから、静かに呟いた。


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