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花に酔う
第3章 金木犀 *
「あっ、ああっ、や……ああっ」
僕の両腕の中。
手首を縛られ。
下半身を杭で打たれ。
唯一動かせる首を左右に振り、切なげな悲鳴にも似た声を上げて悶える彼女――――。
「……ひっ、っあんっ……め……だめ、えっ……!」
びくびくと、また達する。
また、勝手に。
見たことのない彼女の痴態。
ぞくぞくする。
「ああ……いい、最高……っ……!」
思わず口走った。
だってずっと見たかったんだ。
こんな彼女を。
快楽にわけが分からなくなるぐらい没頭していく彼女を――――。
……もっと。
僕のせいにして壊れるといい。
僕が縛ったからだと。
縛られて抵抗ができなかったのだと。
だから、乱れたのは仕方がないのだと。
全部僕のせいにすればいい。
湧き上がるそんな感情に舌なめずりをした僕は、身体を起こして彼女の太ももを持ち上げるようにする。
自分の肩へとその両足を担ぎ上げ。
その状態で彼女に覆い被さった。
「ひっ――――!」
深く突き刺す。
僕を、彼女に。
もう声も出せず。
代わりに涙を零すその姿。
ばくぱくと、口だけが苦しそうに。
空気を欲しがって動く。
ああもう。
本当に可愛い。
快楽から逃れられないでいる愛おしい彼女。
僕はその、虜になっていく――――……。