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花に酔う
第4章  椿 * 


そうして、思い出したのは。


僕の家の庭には椿の木があって。
時期がくると、白い花をたくさん咲かせて。
その存在感と美しさで、冬の寂しげな庭を彩っていたこと。

彼女が小さい頃からその庭が気に入っていたこと。
無駄に広かったそこで、僕らはいつも遊んでいたこと。

椿が咲き始めると、いつも。
廊下から庭へと出られるその場所で。
咲いている花の数を数え。
綺麗なまま落ちた花があれば、拾って自分の髪に飾るように近づけて。
『かわいい?』なんて言いながらにっこりと笑っていた、そんな彼女の姿――――。



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