この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
花に酔う
第4章  椿 * 


「だから謝りたい……謝りたいの――――!」


僕の腕を掴み。
僕を見上げて。
涙でぐちゃぐちゃになった顔で。


「早く彼に会ってそうしたいの……!」


だから逝かせて。
どうか止めないで。

そう縋るように僕を見つめるその顔。
首を振って、拒否した。


「どうして……っ!?」


驚いたように目を見開き。
そしてすぐに苦しそうなそれへと変わるその表情。

僕が再び首を振ると、彼女は感情の荒ぶりを押さえきれないとでもいうかのように僕の胸をどんどんと拳で叩き始めた。


どうして、だなんて。
こっちが聞きたい。
どうして分からないんだと。
どうして僕の気持ちが伝わらないんだと。

さっきのある意味遠回しな告白さえ。
彼女はさらりと流し。
そうして、反対に自分の罪悪感を口にし。
こんなふうに……彼への深い想いを僕の前で口にする。


/129ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ