この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
花に酔う
第4章  椿 * 


ぴたり、と。
彼女の動きが止まった。


「ずっと……ずっと好きだったんだ」


僕は繰り返す。


「小さい頃から僕はずっと君だけだった」


ぴくりとも動かない彼女をさらに強く抱き締め。


「……だから」


深く息を吐き。
何年……? もう分からなくなるぐらい長い間抱いてきた想いを言葉に込める。


「だから彼にはもう渡さない……!」


……好きだ。
本当に好きなんだ。

渡したくない。
渡せるもんか――――もう死んだやつなんかに。


「好きだ……」


腕の中の彼女は何も答えない。


「お願いだから僕のそばで生きて。
……死ぬなんて言わないで」


これからは僕と。
僕と、ずっと――――。



/129ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ